幼児
(6歳臼歯のはえるまで)
■幼児のお口の中の状態
「かわいい歯がはえてきたよ」
■起こりやすいお口の病気
「むし歯は自然には治りません」
■治療について
「歯の健康診査、むし歯治療」
乳歯の生え始め 生後8〜9カ月ころ
生えそろい 2歳半ころ
歯の数 上下10本ずつの計20本

●役割
1歳頃に離乳する。何でも食べられるようになる。永久歯が生えやすいような環境を保ちます

●歯ならび
将来大きな永久歯に生え変わるために隙間があります。隙間が全く無い場合は、歯並びが悪くなる可能性があります

●咬み合わせ
2歳半頃までに上下の噛み合わせが完成。「乳歯はどうせはえかわるから」といって安易に考えないことが重要です
遺伝的な要因として両親か祖父母からの噛み合わせを受け継いでしまっている場合、噛み合わせがズレてしまうことがあります
環境的な要因として口の周りの筋肉のアンバランスや悪習癖(指しゃぶり、頬づえ,爪噛みなど)により不正咬合になってしまうことがあります
むし歯や抜歯したまま放置すると必ずといってよいほど、永久歯で歯並びは悪くなります

●食べる
前歯,奥歯と乳歯の生え方にあわせた食品をあたえましょう

●飲み込む
飲み込むときに舌が上下の歯の間から出るのはおかしい

●言葉
言葉の発達は,精神心理の発達状態を反映しています。
小帯(唇や舌の裏側の帯状のヒダ)の異常で発音がしにくいこともあります

●アゴ
骨の形は遺伝によってきまりますが、悪習癖により骨の形が変わることもあります

 幼児のお口の中の状態
 起こりやすい歯とお口の病気
乳歯のむし歯
むし歯は一度できると自然には治りません。乳歯のむし歯は、将来の子供の生活に大きな影響をあたえます。

哺乳ビンむし歯
子供をおとなしくさせたり、寝かしつけたりするために、哺乳瓶をあたえがちになりますが、哺乳瓶にミルクや各種の飲料類を入れて長時間遊ばせたり、就寝させると、上の前歯が広くむし歯になることがあり、これを哺乳瓶むし歯と言います。

むし歯はなぜおこる
口の中にいるむし歯菌が、砂糖をエネルギーにして、酸をつくり歯を溶かします.。一度溶けてしまうと、骨や爪と違って再生しません。永久歯よりむし歯の進みがとても速く、一旦おさまっても治療せずに放置すると、むし歯菌が歯ぐきや骨の中まで入りこみ、しまいには全身にまでまわってしまいます

むし歯予防
むし歯菌がつかないように、歯ミガキ、フロス、などをしましょう。むし歯菌の活動をおさえるため、洗口剤使用、シュガーコントロールなどが大切です。歯の質を強くする為にフッ化物の利用があります。

歯ならび(歯列不正)
開咬:咬み合わせたときに、前歯の上下がすいている
反対咬合:咬み合わせたときに、前歯の噛み合せの上下関係が逆になっている
交叉咬合:咬み合わせたときに、奥歯の噛み合せが逆になっている
叢生(らんぐい歯):歯並びが凸凹になっている

指しゃぶり
意義:0歳から3歳ぐらいまでの指しゃぶりについては,精神安定と知覚運動能 力の発達に役立っています.大部分は自然と治癒します。
問題:4歳を過ぎての指しゃぶりは,歯並びや発音に悪い影響をあたえます。
対策:子供とのふれあいを大切にしたり、手や指を使う遊びを教え、手をつないで寝たりします。また、指しゃぶりをしていないときには誉めてあげましょう。
歯並びや発音に影響が出ている場合は、かかりつけ歯科医に相談しましょう。

歯が生えてこない
生後6カ月ころから生え始め、1歳未満で生えれば正常範囲。生後2歳6カ月頃までに生えそろいます。

歯のすき間
ある程度の隙間は正常な永久歯の歯並びを得るためにも必要ですです。

口のくせ
爪噛み癖、咬唇癖、舌癖などは,長期間続くことにより、歯並びや咬み合わせに影響をあたえます。4、5歳頃までにはなくなるのが普通です。

歯の色がおかしい
変色の原因:むし歯、むし歯の進行止め薬、お茶や食べ物の着色、歯を強くぶつけた後、胎児期に起因する着色などがあげられます。

歯の形、数がおかしい
癒合歯:2本の歯がくっついて1本の歯のようになっています。後続永久歯を調べることが必要です。歯の数については、過剰歯、先天性欠如などがあげられます。

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 治療について
歯の治療(3歳未満)
言葉によるアプローチができません。保護者の協力をえて、応急処置にとどめたり、場合によっては抑制器具を使うこともあります。

歯の治療(3歳、4歳)
言葉によるコミュニケーションが可能です。歯科治療は恐くないことを経験させます。保護者が治療後の子供をほめてあげることで自信を持ちます。「悪いことをしたら、言うことを聞かなかったら」など脅したり、こわがらせることは慎んでください。

歯の治療(5歳)
大抵は通常の歯科治療に適応できるようになります。過去の痛かった記憶がある場合は、将来のためにも安心感を抱くような経験が必要です。

健康診査
母子保健法により1歳6カ月児と3歳児の健康診査が定められています。

1歳6ヶ月児健診
これからむし歯がおこるかどうかを判定。食生活を中心とした生活指導を行います。

3歳児健診
歯ブラシ習慣、むし歯、正咬合、軟組織疾患などについて検査をします。口腔清掃の習慣、保護者が子供の口腔に感心を持つ、栄養および間食、定期的歯科健診などについての指導を行います。

麻酔について
麻酔をすることで安心して治療をうけられます。治療終了後もまだ麻酔が効いていますので、子供の場合、唇や舌を噛んで傷をつけることもあるので注意が必要です。

処方された薬
薬は必要に応じて処方されますので、指示に従って服用して下さい。そのことで有効な効き目が発揮され、副作用もおさえられます。

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