幼児(6歳臼歯のはえるまで)


■幼児のお口の中の状態

乳歯のむし歯

1歳頃に離乳する。何でも食べられるようになる。永久歯が生えやすいような環境を保ちます
むし歯は一度できると自然には治りません。乳歯のむし歯は、将来の子供の生活に大きな影響をあたえます。

哺乳ビンむし歯

子供をおとなしくさせたり、寝かしつけたりするために、哺乳瓶をあたえがちになりますが、哺乳瓶にミルクや各種の飲料類を入れて長時間遊ばせたり、就寝させると、上の前歯が広くむし歯になることがあり、これを哺乳瓶むし歯と言います。

むし歯はなぜおこる

口の中にいるむし歯菌が、砂糖をエネルギーにして、酸をつくり歯を溶かします.。一度溶けてしまうと、骨や爪と違って再生しません。永久歯よりむし歯の進みがとても速く、一旦おさまっても治療せずに放置すると、むし歯菌が歯ぐきや骨の中まで入りこみ、しまいには全身にまでまわってしまいます。

むし歯予防

むし歯菌がつかないように、歯ミガキ、フロス、などをしましょう。むし歯菌の活動をおさえるため、洗口剤使用、シュガーコントロールなどが大切です。歯の質を強くする為にフッ化物の利用があります。

 

歯ならび(歯列不正)

開咬:咬み合わせたときに、前歯の上下がすいている
反対咬合:咬み合わせたときに、前歯の噛み合せの上下関係が逆になっている
交叉咬合:咬み合わせたときに、奥歯の噛み合せが逆になっている
叢生(らんぐい歯):歯並びが凸凹になっている

指しゃぶり

意義:0歳から3歳ぐらいまでの指しゃぶりについては,精神安定と知覚運動能 力の発達に役立っています.大部分は自然と治癒します。
問題:4歳を過ぎての指しゃぶりは,歯並びや発音に悪い影響をあたえます。
対策:子供とのふれあいを大切にしたり、手や指を使う遊びを教え、手をつないで寝たりします。また、指しゃぶりをしていないときには誉めてあげましょう。
歯並びや発音に影響が出ている場合は、かかりつけ歯科医に相談しましょう。

歯が生えてこない

生後6カ月ころから生え始め、1歳未満で生えれば正常範囲。生後2歳6カ月頃までに生えそろいます

歯のすき間

ある程度の隙間は正常な永久歯の歯並びを得るためにも必要ですです。

口のくせ

爪噛み癖、咬唇癖、舌癖などは,長期間続くことにより、歯並びや咬み合わせに影響をあたえます。4、5歳頃までにはなくなるのが普通です。

歯の色がおかしい

変色の原因:むし歯、むし歯の進行止め薬、お茶や食べ物の着色、歯を強くぶつけた後、胎児期に起因する着色などがあげられます。

歯の形、数がおかしい

癒合歯:2本の歯がくっついて1本の歯のようになっています。後続永久歯を調べることが必要です。歯の数については、過剰歯、先天性欠如などがあげられます。