こども(6歳臼歯のはえるまで)


お口の手入れ方法

●6歳臼歯はとっても大切(咬合の鍵)

この頃の永久歯は生えてまもないので「幼若永久歯」と呼ばれます。
特徴:成人の歯と比べると柔らかく、酸に対する抵抗性が低い。歯根も未完成で、一度むし歯になると刺激が歯髄に伝わり易く、進行が速いので、生えてまもなくむし歯にかかる傾向があります。
予防:基本はブラッシング。むし歯になり易い歯の溝を予防的に埋めたり(フィッシャーシーラント)、フッ化物を応用したり、規則正しい食生活を行います。
また、歯石等のブラッシングでは取れない沈着物は歯科医院で専門的に取り除く処置を行い、プラークコントロールに努めることが大切となります。

●学齢期におけるむし歯予防
●日常生活におけるむし歯予防
●歯みがき・プラークコントロールの徹底

歯垢(プラーク)がつきやすい部分、どこが磨き残しやすいのか、よく確認して 磨き残しがないようにすることが大切です。歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけ では完全に取り除くことができないのでデンタルフロス(糸)や糸ようじを使い ます。

●シュガーコントロール(砂糖の摂取量制限)

むし歯の発生は砂糖の摂取量と関連が非常に深いと言えます。現代の食生活にお ける砂糖の氾濫を考えると、むし歯の予防だけではなく、全身の健康を維持して いくためにも砂糖の取り過ぎに注意する必要があります。また、おやつ(間食) をだらだら不規則に食べることはやめ、時間と食べる量(砂糖の量)を決めてと る習慣を低学年のうちから付けておくことが必要です。

●好き嫌いのない食生活、よりよい生活習慣

最近の学齢期の食べ物に対する好き嫌いは、単に味覚だけの問題ではなく、歯ご たえのある硬い食品、繊維性のものなどをさける傾向にあります。歯や顎の成長 発育、口の自浄作用、歯肉の病気の予防などとともに、生涯を通じた健康のため にも偏食のないバランスのとれた食事ができるような環境づくりが必要です。

●専門的なむし歯予防(歯科医院による予防的治療)

学齢期は幼若な永久歯が多い時期で、むし歯になりやすい状態であることは言うまでもなく、この時期の専門的なむし歯予防はとても重要であるといえます。予防法として一般的には、フッ化物を用い歯質をむし歯による酸に対して強くしたり、むし歯になりやすい奥歯の溝を合成樹脂等でふさいでしまうシーラント(予防填塞)があります。また専門家(歯科医)による歯面清掃や歯磨き指導、生活指導などがあります。年齢や環境を考慮した計画的な予防が必要となり、そのためには、定期健診が大切となります。