妊婦さん(妊娠を知った時から無事出産するまで)

母と子供のための健康作り
 妊娠中の母親の食生活からの栄養素は乳歯の質に影響を与えます。特に良質なタンパク質、カルシウムやビタミンA,C,Dなどが不足しないように心がけましょう。
むし歯の多い母親はむし歯の多い子が育ちやすい。これは遺伝ではなく、むし歯を作りやすい生活習慣(甘味嗜好や歯磨きなど)が伝承されていく結果なのです。従って、赤ちゃんのためにむし歯を治療し、砂糖類を控えめにして、徹底した歯磨きをしましょう。
歯科治療に対して
妊娠中に歯科治療を受けるのに最も適した時期は妊娠5〜カ月と言われています。基本的に歯科治療を行って悪い時期はないとされていますが、初期と後期の中盤以降は避ける方が良いと思われます。
妊娠時においては何よりも母体が健康であるということが一番で、口の中においては、日々のブラッシングにより口の中の清掃が大切であり、常に清潔に保っておくことにより、むし歯、歯周疾患を防ぐことができます。妊娠時は口の中が汚れやすい状態にあると思っていてください。

産後の歯科治療
 産後すぐでは身体に負担がかかりますので、産婦人科の産後1カ月健診で「通常の生活に戻って良いです」と言われてからにしましょう。また授乳中であることを主治医に伝えましょう。