幼 児(6歳臼歯のはえるまで)

治療について
歯の治療(3歳未満)
言葉によるアプローチができません。保護者の協力をえて、応急処置にとどめたり、場合によっては抑制器具を使うこともあります。
歯の治療(3歳、4歳)
言葉によるコミュニケーションが可能です。歯科治療は恐くないことを経験させます。保護者が治療後の子供をほめてあげることで自信を持ちます。「悪いことをしたら、言うことを聞かなかったら」など脅したり、こわがらせることは慎んでください。
歯の治療(5歳)
大抵は通常の歯科治療に適応できるようになります。過去の痛かった記憶がある場合は、将来のためにも安心感を抱くような経験が必要です。
健康診査
母子保健法により1歳6カ月児と3歳児の健康診査が定められています。
1歳6ヶ月児健診
これからむし歯がおこるかどうかを判定。食生活を中心とした生活指導を行います。
3歳児健診
歯ブラシ習慣、むし歯、正咬合、軟組織疾患などについて検査をします。口腔清掃の習慣、保護者が子供の口腔に感心を持つ、栄養および間食、定期的歯科健診などについての指導を行います。
麻酔について
麻酔をすることで安心して治療をうけられます。治療終了後もまだ麻酔が効いていますので、子供の場合、唇や舌を噛んで傷をつけることもあるので注意が必要です。
処方された薬
薬は必要に応じて処方されますので、指示に従って服用して下さい。そのことで有効な効き目が発揮され、副作用もおさえられます。
口のくせ
爪噛み癖、咬唇癖、舌癖などは,長期間続くことにより、歯並びや咬み合わせに影響をあたえます。4、5歳頃までにはなくなるのが普通です。
歯の色がおかしい
変色の原因:むし歯、むし歯の進行止め薬、お茶や食べ物の着色、歯を強くぶつけた後、胎児期に起因する着色などがあげられます。
歯の形、数がおかしい
癒合歯:2本の歯がくっついて1本の歯のようになっています。後続永久歯を調べることが必要です。歯の数については、過剰歯、先天性欠如などがあげられます。